サムライハウジング×竜陽園
社会福祉法人竜陽会
乳児院「竜陽園」へ
寄付をしています
弊社では、お客様から頂いた仲介手数料から些少ではありますが、小牧市にあります乳児院「竜陽園」に寄付をさせていただいております。
なぜ弊社が乳児院に寄付するのか?
乳児院とはどういった施設なのか?
どのような子供たちが入所しているのか?
縁あって知り合いになった小牧市「竜陽園」の園長さんから乳児院についていろいろお話を伺い、また施設を見学させていただき、少しでもお手伝いが出来ればと思い寄付させていただくことにしました。
竜陽園外観
「竜陽園」では、現在0歳から3歳くらいまでの乳幼児約20名を預かって育てられています。この子供たちはなぜこの施設で暮らしているのでしょうか?
主な理由は3つあります。
この3つで全体の60%を占めています。
「親からの虐待」、「親の育児放棄」、「親の貧困」です
1つ目の理由「親からの虐待」
最近のニュース・報道等で、子供への虐待が多くなったと感じていませんか?
子供への虐待についての事件を調べました。
*鳥取県 父親
生後4か月の長女を殴って殺害した
理由:泣き止まずイライラして殴った。殺すつもりはなかった
*大阪府 父親
3歳の長男の太ももを蹴り重傷を負わせた
理由:長男がウソをついたので腹が立った
*大阪府 両親
生後3か月の長男を死亡させた
夫婦は否認していますが、頭部に2か所の骨折と硬膜下血腫が見つかりました。
*茨城県 母親
3歳の長男と2歳の長女に暴行
理由:同居している交際相手に嫌われたくなかったからやった
*兵庫県 母親
駅のトイレに1歳の長女を置き去り
理由:彼氏に会いに行くために置いていった
*北海道 母親
1歳の次男餓死、4歳の長男餓死寸前
彼氏に会いに行くために1か月間自宅に子供たちを放置。母親は、その間2~3回様子を見に家に帰っていたと供述しています。4歳の長男は飢えをしのぐため、生ごみ・生の米・マヨネーズ等で空腹をしのいだそうです。発見当時、長男は骨と皮ばかりだったそうです。1歳の次男は餓死していました。事情聴取で、母親は「自分の手で殺すのが嫌だから、餓死させるしかないと思った」「死んでいると思って戻ったら、まだ生きていた」と供述したそうです。餓死して動かない弟の死骸の横で、飢えをしのぐ子供の気持ちはいかばかりだったのでしょうか。ちなみに、この母親の懲役は「たった15年」でした。
全国で児童虐待は昨年度に約89,000件発生しており、25年連続で過去最多を更新し続けています。
竜陽園室内
2つ目の理由「親の育児放棄」
母親が育児ノイローゼになり、育児放棄したケース。結婚していなくて、19歳で4人の子供を産んで、育児放棄したケース。ちなみにこの母親から生まれた4人の子供の父親は全員違うそうです。
「虐待から逃れた子供」
「親が刑務所に入って引き取り手のない子供」
「望まれずに産まれてきた子供」
このような子供たちが、施設に預けられます。
3つ目の理由「親の貧困」
豊かだと思われているこの日本にも貧困に苦しむ子供たちがいます。日本の子供の貧困率は16.3%だそうです。
さらに、母子家庭などのひとり親家庭に至っては、その3倍強の54.6%。二人に一人の子供が貧困にあえいでいます。シングルマザーの平均年収は200万くらいだと言われています。お子様を抱えて暮らしていくにはなかなか厳しい収入です。
家計を切り詰めても、子供を育てるお金のない、生活に苦しんでいるお母さんが児童相談所等に相談されて、そこで子供を育てていけないと判断した場合に、乳児院のような施設に子供を預けることになります。
しかし、「虐待や育児放棄によって預けられた子供」とは違って、「生活苦など金銭が理由で預けられた子供」は、親が貧困を解消した時、子供を引き取りに来られることが多いそうです。
竜陽園生活室
竜陽園遊具
施設に入所している乳幼児は、「親からの虐待」「親の育児放棄」「親の貧困」と理由は様々ですが、確実に言えることは、入所するに至ったのは「この子供たちの責任ではない」ということです。
施設の職員やボランティアの方々は、
「この子供たちが幸せに育つ為」
「親と同じ道を歩まないようにする為」
「負の連鎖を繰り返さない為」
昼夜を問わず一生懸命子供たちの世話をしています。しかし、いくら志が高くても、入所者の親からの負担金や公的補助金だけではなかなか運営が厳しいのが現実です。
施設の運営が厳しい環境であるという現実を鑑み、弊社の所属する宅地建物取引業協会北尾張支部では、募金活動を行い、そのお金を毎年施設に寄付させていただいています。その趣旨に賛同し、弊社でも寄付をすることとなりました。
当然ながら、弊社が寄付をしたところで、このような子供たちすべてを救えるわけではありません。
しかし、地道で小さなことかもしれませんが、法人として、個人として、社会にいかに貢献していくかを、考えること、行動することが大切だと思います。
「不動産屋もこんな活動してるんですよ」という小さなアピールが、社会を少しでも変えていけたら良いと思います。
乳児院「竜陽園」ホームページ